祭礼・催し
主な祭典のご案内
大山祇神社では大小合わせて年間120あまりの祭典が執り行われます。そのうち大祭式で執り行われるのは【祈年祭】【例大祭】【御田植祭】【産須奈大祭】【抜穂祭】【新嘗祭】六つの祭典です。
1月1日 歳旦祭
新年を祝い、皇室の弥益々の繁栄と国の隆昌、世界の平和、氏子崇敬者、地域社会の安寧を祈る祭典です。
元日、午前8時より斎行
1月7日 生土祭・福木神事
大山祇神社の特殊神事のひとつ。由来は「森羅万象」のすべてが土の恩恵により生成化育されることから、水の源である山をはじめ、すべての生命を守護する大山積大神の御神恵を年初に奉謝する祭典です。神前にかつての神体山である「安神山」より拝戴した赤土を供え、宮司以下、祭典奉仕者全員が額に赤土の神印を拝戴します。続いて、榊の枝(串木)を両手に持ち打ち鳴らし、素朴な楽を奏でます。これは神様と人とが心を一つに神遊びをしたとされる神事です。その後、「福木」:(真那比木-まなひぎ)と呼ばれる榊の枝を円柱状にしたもの(高さ18cm:径6cm)を拝殿前の内庭に神職より投げ入れられます。この「福木」を手に入れようと多くの参集者が我先にと奪い合います。福木を手にした者は一年の福を得られるとされています。
1月7日、午後7時より斎行
2月11日 紀元祭
神武天皇が御即位され、我が国が建国された日を祝い、皇室の弥栄、国家の安泰、国民の平安を祈る祭典です。
2月11日、午前10時より斎行
2月17日 祈年祭
春の耕作始めにあたり、五穀豊穣を祈るお祭りで「としごいのまつり」とも言われます。
「とし」は「年・歳」であると同時に「稲」の美称でもあります。「こい」は祈り・願いを意味し、お米を始めとする五穀の豊かな稔りを祈る祭典です。
2月17日、午前10時より斎行
2月23日 天長祭
天皇陛下の御誕生日をお祝いし、陛下の御長寿と国家の安泰、国民の平安を祈る祭典です。
2月23日、午前10時より斎行
春分の日 皇霊殿遙拝式・春季祖霊社祭
宮中の皇霊殿において執り行われる「春季皇霊祭」にあたり、大山祇神社では祖霊社にて「皇霊殿遙拝式」を執り行われます。引き続き、「春季祖霊社祭」が執り行われます。春秋の彼岸は季節の変わり目であると同時に、神仏の区別なく御先祖様をお祭りする我が国独自の行事です。神道では亡くなられた方の御魂は神様となり我々を見守って下さると考えられています。
春分の日、午前11時より斎行
4月29日 昭和祭
昭和天皇の御誕生日であるこの日(昭和の日)に際し、昭和天皇の御大業を称え、皇室の弥栄と国の隆昌、そして文化の振興と産業の増進を祈る祭典です。当宮には、「宝物館」に隣接し「大三島海事博物館」があり、ここには、昭和天皇の海洋生物学研究のための御採集船【葉山丸】をはじめ、昭和天皇の御著書(御下賜9点ほか)が永久保存展示されております。
4月29日、午前10時より斎行
旧暦4月21日 御更衣御戸開祭
この祭りは文字通り大神様のお召し物をお替えいただく祭典です。御本社、上津社、下津社の順で祭典が続き、それぞれの御内陣に神御衣(かんみそ)を奉献いたします。当宮では毎年春(例大祭前日)と秋(新嘗祭前日)の二度執り行われます。
旧暦4月21日、午前10時より斎行
旧暦4月22日 例大祭
大山祇神社で最も重要な祭典がこの例大祭です。養老3年(719年)4月22日の佳日に、現在の地に遷座されたことから、旧暦4月22日を例大祭日としています。皇室の弥栄、国家の安泰、国民の平安、氏子崇敬者・地域社会の繁栄を祈る祭典です。前日の「御更衣御戸開祭」翌日の「後宮祭」を含め三日間を【春の大祭】と呼ばれています。
なお、この例祭日にちなみ、毎月22日には月次祭(つきなみさい)が執り行われます。
旧暦4月22日、午前10時より斎行
旧暦4月23日 後宮祭
例大祭が無事に終えられた由を御神前に奉告申し上げる祭典です。
旧暦4月23日、午前10時より斎行
旧暦5月5日 御田植祭
境内地にある斎田(さいでん)において、お田植の神事が行われます。これを奉仕するのは島内から選ばれた早乙女16名。まず、御本社にて神事を執り行い、斎田前の御棧敷殿(おさじきでん)まで神輿3基(御本社・上津社・下津社)を先頭に神職・早乙女・奉仕者等が行列をなして参進し、さらに神事が執り行われます。そして早乙女らが田に降りたち御田植神事が行われます。この時、一人角力(ひとりずもう)も行われます。一人角力は稲の精霊と一力山(いちりきざん)が取組み、年々の豊作を占うものです。精霊は目に見えぬため、あたかも一人で相撲を取っているかに見えることから「一人角力」と呼ばれるようになりました。県無形民俗文化財に指定されております。
旧暦5月5日、午後0時30分より斎行
6月27日 全国鉱山工場安全祈願大祭
古事記には「山の神、名は大山津見神を生み」、日本書紀には「山神等を山祇ともうす」とある通り、当宮は全国に奉斎される大山祇神、大山積神の総本宮であり山神信仰、鉱山守護の総本宮として崇敬されております。当日は官公庁をはじめ、全国より鉱山工場関連企業各社多数参列し、祭典が執り行われ、各社の操業安全とご隆昌を祈願いたします。
6月27日、午前11時より斎行
秋分の日 皇霊殿遙拝式・秋季祖霊社祭
春季祖霊社祭と同様。
秋分の日、午前11時より斎行
旧暦8月21日・8月22日 (現在は旧暦8月22日に近い日曜日とその前日)
産須奈大祭(秋祭り)
この祭りは、皇室の弥栄、国家の安泰、国民の平安、五穀豊穣感謝、海上安全、氏子崇敬者・地域社会の繁栄を祈る二日間に亘る祭典です。古代には、神前に生贄として白猪・雉等を献供していたそうですが、当宮と縁の深い一遍上人がこの献供を禁じ、代わりに獅子の狩姿を神前に奉納するようになり、これが当宮および島内神社における獅子舞奉納の起源とされています。獅子頭・獅子舞連中は、大祭前日早朝、境内で初舞を披露し、氏子区域の家々を舞いながら巡っていきます。大祭当日はさらに賑わいが増し、島内全域の毛槍や獅子舞奉仕者、また山車(だんじり)が参集し、御本社・上津社・下津社それぞれ3基の神輿は片道約4キロメートルあまりの神幸路を渡御されます。
旧暦8月21日、午前6時頃より「鎮疫宮出祭」斎行
旧暦8月22日、午後0時30分より「産須奈大祭」斎行
旧暦8月22日 、午後10時頃より「鎮疫宮入祭」斎行
旧暦9月9日 抜穂祭
初夏に行われた「御田植祭」で植えられた稲の初穂を刈り取る祭典です。御田植祭同様、3基の神輿が神幸し斎田で神事が執り行われます。16名の抜穂乙女らが初穂を刈りとり、神前に供えられます。この時も一人角力(ひとりずもう)が行われます。
なお、刈り取られた初穂は、その年の新嘗祭、翌年の祈年祭に供えられます。また酒造所に運ばれ【神酒 白鷺】の原料となります。
旧暦9月9日、午後0時30分より斎行
11月3日 明治祭
明治天皇の御誕生日であるこの日(文化の日)に際し、近代日本の礎を築かれた明治天皇の御大業を称え、皇室の弥栄と国の隆昌、そして文化の振興と産業の増進を祈る祭典です。
11月3日、午前10時より斎行
11月22日 御更衣御戸開祭
春の御更衣御戸開祭と同様。
11月22日、午前10時より斎行
11月23日 新嘗祭
この「新嘗祭」は五穀豊穣を祈願した2月17日の「祈年祭」に相対するお祭りで、「抜穂祭」で刈り取られた初穂を神前に供え、神様の恵みに感謝する祭典です。この日、宮中では天皇陛下が天照大御神をはじめ神々に新穀を供えし、御自身もお召し上がりになります。
11月23日、午前10時より斎行
12月1日 全国鉱山工場安全祈願大祭
6月の全国鉱山工場安全祈願大祭と同様。
12月1日、午前11時より斎行
12月31日 大祓式・除夜祭
6月の「夏越の祓」同様、日常生活の中で知らず知らずのうちに身についた、自らの心身の穢れ(けがれ)、厄災の元となる色々な罪・過ちを祓い清める神事を「大祓」といいます。12月の大祓を「年越(としこし)の祓」とよばれ、新たな年を迎えるために心身を清める祓いです。人形(ひとがた:人の形に切った白紙)を用いて全身を撫で、息を吹きかけます。心身の罪・穢れを人形に託し、祓い清めます。氏子・崇敬者の方々には事前に人形をお配りし、すべての人形をお預かりしたうえ祓い清められます。
引き続いて執り行われる「除夜祭」とは、一年を締めくくる最後のお祭りです。無事に一年を過ごせたことを神様に感謝申し上げ、新たな気持ちで新年を迎える神事です。
12月31日、午後4時より斎行